監督の意に反し故障者続出の巨人 OBが指摘する意外な原因
「ケガ人がこれだけ続出するのは、ただの偶然とは思えませんね」
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。
27日の開幕を前に野戦病院と化す巨人の現状を「異常ですよ」と嘆くのだが、ジャイアンツ球場で全体練習を行った16日にもまた故障者が出た。
絶対的セットアッパーの山口が「背中の張り」を訴えて別メニューとなると、打撃コーチ兼任で前日は4番も務めた高橋由まで「体調不良」のため、練習前に帰ってしまったのだ。高橋氏が続ける。
「前日は今季から主将を務める坂本が『右足の張り』でオープン戦を欠場した。違和感とか張りとか、あいまいな言葉で試合や練習を休むことが多過ぎますよ。キャンプからの疲れが出る選手はいるだろうが、開幕直前のこの時期は、大事な追い込みの期間でもある。原監督はこれまで『痛い痒いと言わない強い選手をつくりたい』と言っていたにもかかわらず、今年は痛い痒いが激増しているのが気になる。リーグ3連覇中の油断なのか、選手の心にスキがあるのは否定できないでしょう」