すべてが異例…ハリル監督はまるで日本サッカーの“破壊者”
「これまでの外国人監督とは、いろいろな意味で一線を画している指揮官です」とはサッカージャーナリスト・六川亨氏。
「ハリルホジッチ新監督は、MFに11人(バックアップ要員を含む)を選出したが、会見で話した『中盤には攻撃的、守備的と異なる組織を用意している』というコメントに注目している。02年日韓W杯後、代表監督に就任したジーコ以降の外国人監督は《日本らしいサッカー》を標榜。対戦相手がどこであっても《日本人の技術の高さ、俊敏性、規律正しさ、スタミナなど長所をベースに長短のパスを回し、ボール支配率を上げて試合の主導権を握る』攻撃サッカーを志向してきた。しかし、ジーコで臨んだ06年ドイツW杯しかり、ザッケローニで戦った14年ブラジルW杯しかり、日本らしいサッカーでは結果が残せなかった。アギーレ前監督にしても、1月のアジア杯ではベスト8止まり。ハリルホジッチは、非常に現実的で結果重視の監督として知られ、強い相手には守備的に戦って勝機を見いだしていくタイプ。これまでの外国人監督とは毛色が違う」
ここ10年以上、やってきた日本代表のサッカーが、丸っきり別物になる可能性もあるのだ。