広島「黒田効果」がマエケンに波及 今季ついに完全覚醒か
「曲がりながら落ちる。左右(のコーナー)にビッシビシですよ。それも打者のホントの手元でギュンですから。ヤバイっす。あんな軌道、見たことないっす」
昨季のセ打率2位、広島の若武者・菊池(25)のセリフだ。守っている味方の野手にすら目を丸くさせる黒田博樹(40)が、昨22日のオープン戦最終戦でも好投を見せた。7回無四球無失点。右打者の内角に落ちるツーシームと外角に滑るカットボールを駆使して、この日もわずか92球で打者25人を片づけた。
自然とチーム関係者の声は弾む。
「正直、期待以上。首脳陣は『成績は10勝10敗でもいい。1年間ローテを守ってくれさえすれば、それだけで他の先発陣の負担は減る。貯金はマエケンと大瀬良で作る』と見ていたのですが、うれしい誤算です。黒田をバチバチに意識しているマエケンは今年、完全に覚醒すると思います」
開幕投手を務めるエース前田健太(26)は、開幕前の最終登板となった20日のソフトバンク戦で5回7失点と炎上したが、別の関係者はキャンプ中からこう言っていた。