川勝良一氏が指摘 ハリル監督は“緩い”国内組に宿題を与えた

公開日: 更新日:

 ハリルホジッチ新監督が、幸先良いスタートを切った。初采配となったチュニジア戦では、新監督のやりたいことが伝わってきた。スピーディーにボールを動かし、突破のタイミングも早くなった。センターバック(CB)同士のパス交換が少なくなったことにも注目したい。

 これまで日本代表の試合を見ていて「ダルイ」と思ったのは、CB同士の無意味な往復パスが多かったことだ。まるでテレビドラマの間に長いCMが入るようなもの。興ざめすること甚だしい。

 それがチュニジア戦では、CB同士のパスが片道通行に変わった。

 選手交代も興味深かった。後半15分に2人を同時に代え、その12分後に再び2人を同時交代させた。仕掛けていくタイミングが、これまでよりもずっと早くなった。象徴的だったのは、本田の2点目につながった香川のプレーである。

 香川は、マーカーの股間を狙ってラストパスを通そうとした。今までの香川なら、ターンして持ち直していただろう。

 攻撃を組み立て直そうとボールを下げるのは簡単なことだ。これまで「そこでクロスを入れられたら相手は困るのに……」と思ったことが何度かあった。抜かなくてもいい。崩さなくてもいい。まずはクロスを、シュートを打つという意識が、どの選手からも感じられた。新監督の特徴といえる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…