ハリル采配“絶賛報道”に釜本氏違和感も 宇佐美、川又を評価
アギーレ前監督が、前代未聞の八百長疑惑で解任された後である。それだけに後を託されたハリルホジッチ監督の一挙手一投足に大きな注目が集まった。初采配となったチュニジア戦(3月27日)を2-0でモノにし、この日(31日)はアジア大陸のライバル・ウズベキスタンを迎え撃った。
5-1というスコア自体、ケチのつけようのないモノである。それも先制点のMF青山敏弘(29=代表8試合目)、4点目のFW宇佐美貴史(22=代表2試合目)、5点目のFW川又堅碁(25=代表2試合目)が「代表初ゴール」である。
国際Aマッチで5ゴールが決まり、そのうちの3点は代表に馴染みのない選手が立て続けにゴールを奪う。そうそうあることではない。
するとテレビ・新聞が「ハリル監督の用兵ズバリ」「絶妙采配」ともろ手を上げながら褒め称えている。これには「もっと冷静になるべき」と言わせてもらいたい。
ハリルホジッチは、ハーフタイムに「後半は守備のブロックをつくり、ウズベキスタンに攻めさせよう。そしてカウンターで相手ゴールに迫っていけ」と指示を出したようだが、すべてのゴールがカウンターで決まったワケではないし、後半途中からウズベキスタン選手が疲弊し、モチベーションも途切れてしまったことを忘れてはいけない。