顔踏みつけ4試合出場停止 鳥栖キムの“大甘”処分に非難の声
「処分が軽すぎる」という声はもっともだ。
J1鳥栖の韓国人DFキム・ミンヒョク(23)は、3日の鹿島戦でMF金崎夢生(26)の顔面を左足で踏みつけた。主審はその直前、金崎をつかんで引き倒したプレーに警告を与えたものの、危険な「顔面スパイク」は確認できなかった。鹿島はこの危険行為をJリーグに申し立てし、事実を確認したJリーグ規律委員会は、「極めて悪質な行為」と判断。キムを4試合の出場停止処分とした。
すでに動画サイトでも見られる問題のシーンは、キムが故意に金崎の顔を踏んでいることは明らかだ。スパイクが目に入れば失明の恐れもある。女子サッカー代表の大儀見優季(27=ドイツ・ボルフスブルク)は自身のツイッターで「この選手の行為は社会的立場を考えても、人としてもサッカー選手としても許されるべき行為でないことは確かだと思います」と語った。多くの選手はそう思っているはずだ。
Jリーグの処分で思い出すのは07年の「我那覇ドーピング冤罪事件」だ。当時川崎FWの我那覇が、ビタミン入りの生理食塩水で点滴治療したことが結果として大問題になった。というのも、無申請で静脈注射を打ったという虚偽の記事に、Jリーグが過敏に反応。ドーピング規定違反と認定した。