大量召集のハリル監督頼み 48歳カズ「代表選出」が低迷Ｊ救う

磐田戦のカズ（Ｃ）六川則夫／ラ・ストラーダ

　２部リーグでゴールを決めただけでスポーツ紙の１面を飾るなんて、世界広しといえどもＪ２横浜ＦＣ所属のＦＷ三浦知良しかいない。いくらＪリーグの最年長得点記録を「４８歳１カ月１０日」に更新したゴールだったとしても、である。

　キングの異名をとるカズが、１年５カ月ぶりにゴールを決めた５日の磐田戦。先発して前半１４分、右サイドからのクロスを強烈ヘッド一発。空中戦に強い磐田ＤＦ桜内（２５）の右肩の上に「自分の左手をかけ、高く跳べないようにして競り勝った。ファウルまがいのゴール」（サッカー関係者）だが、知名度抜群のカズだからこそ、スポーツ紙もデカデカと扱うことにしたのだろう。

「Ｊリーグ関係者にしてみたら、ハリルホジッチ日本代表監督に『お願いです。カズを代表の一員に加えてください』と土下座でもしたいでしょう」とサッカージャーナリスト。

■バックアッパー含め総勢４３人

　ここ数年来のＪリーグは、人気低落傾向に歯止めがかからず、今年度からシーズンを前後期に分け、オフに年間王者決定戦を実施する２ステージ制に変更した。１シーズンに計３回の優勝争いを“演出”してファン層拡大を図ろうというワケだが、世間のＪに対する関心は低いまま。そんな中で唯一、注目を集めているのが日本代表選手だ。