顔踏みつけ4試合出場停止 鳥栖キムの“大甘”処分に非難の声
6試合の出場停止処分をうけた我那覇は納得できず、スポーツ仲裁裁判所に処分の取り消しを求め、訴えは認められた。この時、我那覇が本当にドーピング違反をしていたなら、「6試合の出場停止では軽すぎる」という声もあった。
今回は「極めて悪質な行為」と認めながら、8日から22日までのリーグ戦とナビスコ杯各2試合の出場停止だけ。解せない処分ではないか。スポーツライターの工藤健策氏が言う。
「プロ野球は故意でなくても、投手が打者の頭部にぶつければ危険球退場です。危険な行為に対して、即座に厳しいペナルティーを科すことは、フェアプレーやスポーツマンシップを重視し、競技の品格を保つことにもつながる。故意に選手生命を脅かすほどのラフプレーがあれば、選手資格を剥奪するぐらい厳しく処分しなければならない。それにしても、今回の危険行為を主審が見逃していたなら他の審判や役員も見ていなかったのか。見ていてゲームを止めなかったのなら、その点も理解できません」
人の顔をスパイクで思い切り踏んづけて、たった4試合の欠場で済むなら、選手の暴挙にブレーキはかからない。