代表で復調もドルトでさっぱり どっちが香川の“本来の姿”か
そんな香川も、新監督ハリルホジッチの初采配試合となったチュニジア戦では後半15分に登場すると、スピードに乗った変幻自在のドリブル、トップスピードから繰り出す絶妙スルーパスで随所に見せ場をつくった。
もっとも「復調傾向の香川にハリルホジッチもひと安心だが、どこまで信用していいのか不安は尽きない」とサッカー関係者がこう続ける。
「リーグ連覇の立役者だった頃の香川は、シーズンを通して好不調の波が少なく、安心して起用できた。ところが、現在の香川は振幅が激しく、ドルトムント内部から『3試合不調・1試合好調・3試合不調……の繰り返しなので使いにくい』という声が出ている。ハリルホジッチ采配2試合目のウズベキスタン戦は前半1点、後半4点の大量点で見逃されがちだが、先発した香川は前半こそ相手エリアでボールを20回受けて攻撃陣を差配。ところが後半序盤に2回受けると以後、流れに乗れなくなって、後半24分にベンチに呼び戻されている」
香川の完全復活は、まだまだ先の話なのだ。