サヨナラ勝ちも8-0から追いつかれ…阪神の“虚しいバカ騒ぎ”

公開日: 更新日:

「反省点が多い。心から喜べる試合ではない」

 勝った和田監督はマイクの前でこう言ったが、その通りだ。

 阪神は先発藤浪の快投で六回終了時点で8-0。02年に井川が記録した31回を超え32回連続無失点を達成。そこまで2安打10奪三振の内容なら、難なく完封勝ちかと思ったら、七回に別人と化す。

 伊藤隼や上本の拙守に足を引っ張られる不運はあったものの突然崩れて4失点KO。2番手高宮も適時打を許し、3番手松田が今江に3ランを浴びてまさかの同点。甲子園のファンは、前日の悪夢を思い出したに違いない。

 阪神は前日も1点リードの九回二死から、抑えの呉昇桓が連打と四球で満塁とし、角中に逆転満塁弾を打たれて嫌な負け方をしたばかり。グラウンドに投げ込まれた黄色いメガホンの数がファンの気持ちを「代弁」していた。同日には二軍もオリックス相手に九回の満塁被弾で黒星を喫しているから、「親子」してファンを落胆させたことになる。

 結局、この日は延長十回、自身のサヨナラ犠飛で連敗を3で止めた鳥谷は、「どんな形でも最後勝てたのでよかったです」と語った。それはそうかもしれないが、8-0の大差でとっくに終わらせなければならない試合を自分たちで引き延ばし、勝利の瞬間、ベンチから飛び出しての大はしゃぎは何ともむなしかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ