阪神首脳陣の曇った“眼力” ドラ1横山の巨人戦好投で露呈

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 スカウトの目が節穴なら、新人選手獲得にはフロント幹部の意向が左右する。阪神に生え抜きの若手有望株が少ないわけだが、首脳陣の選手の実力を見極める目、起用法までおかしければ、Bクラスに低迷して当然という気もしてくる。

 阪神のドラフト1位ルーキー・横山雄哉(21=新日鉄住金鹿島)が、21日の巨人戦でプロ初先発。7回を投げ6安打2四球1失点と好投した。

 序盤の3回を無安打に抑えると、左腕から繰り出す140キロ台後半のストレートと100キロ台の大きなタテのカーブで巨人打線を翻弄。打線の援護に恵まれず白星はつかなかったものの、先発で十分通用することを証明してみせた。

 昨年11月、台湾のU21ワールド杯に登板後、ノースローが続いた。年明けの1月、大阪市内の病院で検査した結果は「左胸鎖関節炎」。2月のキャンプも二軍だった。

 しかし、体調が万全になった開幕後、首脳陣が用意したポジションは二軍の先発要員。ローテーションに定着、8試合で2勝4敗、防御率3.05とそこそこの投球をしながら、それでも一軍には呼ばれなかった。

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