金権腐敗FIFAに君臨 ブラッターを生んだ2人の“金の亡者”

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 ブラッターFIFA第8代会長(79)の突然の辞任に正直、驚かされた。

 98年から会長としてFIFAに君臨し、先月30日(日本時間)に5選を果たしたばかりだったからである。3日未明の辞任の報を受け、寝ぼけマナコ状態で情報収集している最中、不意にあることを思い出した。

 02年W杯を日本か、韓国かに決める投票日(96年6月1日。実際には無投票で共同開催)の数日前、スイス・チューリヒのFIFAハウス前でスイス人新聞記者が、こんなことを言っていた。

「毎年《今年こそはFIFAに司直の手が入る》という噂が流れるが、いつもデマに終わる。現実的には、誰もFIFAに手を出せないんだよ」

 スイスが、銀行と各国富裕層の資金を手厚く保護し続けてきたことは有名だが、それは国際スポーツ競技連盟も同じだ。

 スイスには、実に65もの国際スポーツ競技連盟の本部がある。その中には「腐敗と利権の巣窟」と指摘され続けてきたIOC(国際オリンピック委員会)とFIFAの本部もある。

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