<女子サッカーW杯>宮間のPK弾でなでしこが完封発進
世界女王なでしこジャパンが、W杯連覇に向けて白星スタートだ。
15年カナダW杯1次リーグC組・初戦でスイス代表と対戦(日本時間9日午前11時開始)。先制点は前半29分、主将のMF宮間あや(30)の右足キックから生まれた。
FW大儀見優季(27)が、DFの背後を狙ってループパス。走り込んだFW安藤梢(32)が、スイスGKのヒザ蹴りでぶっ倒された。GKの飛び出しを恐れず、体を張ったプレーでPKゲットである。キッカー役の宮間は、いつものようにポーカーフェースのまま。小刻みなステップでGKのタイミングを外し、グラウンダーのボールをゴール左下隅に蹴り込んだ。
緊張から一気に解放された宮間。両手でグッと握りこぶしを作り、ようやく笑みがこぼれた。
なでしこは先発11人中9人がドイツW杯組。右SB有吉佐織(27)、GK山根恵里奈(24)の2人が初のW杯出場となった。身長187センチのGK山根は、平均身長で2・2センチ上回るスイス(168・1センチ)のハイボール対策として大抜擢。代表歴の少ない第3GKは前半12分、相手FWと1対1のピンチを果敢な飛び出しでセーブし、初戦の勝利に貢献した。