サブ組が期待応えた 川澄&菅沢の活躍でなでしこ決勝T進出
面と向かって控え選手に聞いてみれば、「絶対にそんなことはありません!」と否定するだろうが、本音を語った元アスリートがいる。元女子ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子氏(現ビックカメラ女子ソフトボール高崎シニアアドバイザー)だ。
宇津木氏は講演やマスコミの取材でよくこんな話をする。
高校から社会人入りすると、実力差に愕然とし、いつしかレギュラーの先輩がケガをすることを願うようになったという。ある日グラウンド整備の時に拾った小石を守備位置に置いた。先輩がその石につまずいてケガしろと念じていたという。小石が原因ではなかったが、先輩が捻挫して練習を休んでいる間に宇津木氏はガンガン声を出し、全力プレーで監督にアピール。レギュラーを奪ってしまったのだ。
宇津木氏の一件は褒められた話ではないかもしれないが、レギュラーの座を奪い取るには、このぐらいの気持ちが必要なのだ。先輩や正選手に遠慮している者は戦力にはならない。