ハリル監督もお手上げ 誰も治せない日本代表の“致命的欠陥”
19分、左SB太田のアーリークロスをFW岡崎が得意のヘディングシュート。相手GKにセーブされた。22分にはFW本田が強烈ヘッド。完全に1点モノのシュートだったが、GKが右手一本で超絶セーブ。28分には、FW本田のFKがクロスバーを叩いてしまった。
終わってみれば、日本が放ったシュート23本とCK14本がムダ撃ちとなり、日本は勝って当たり前の相手に、引き分け決着の赤っ恥である。
ハリルホジッチ監督は試合後、運のなさ以外に選手が慌てていた、(相手の)GKが6失点は防いだ、などとお手上げ状態だったが、指揮官が来日して3カ月、それまでのボール支配率重視のサッカーからDF、ボランチから前線に縦パスを入れ、そこから手数をかけないでシュートに持ち込んでいくサッカーを標榜し、就任後は3連勝と結果を残した。
「スポーツマスコミは日本代表が変わった、強くなったと持ち上げてサポーターの期待も膨らんだ。ところが、日本がゴール欠乏症に陥り、不細工な試合をやってしまうコトに変わりはなかった。選手たちは、シンガポールと0─0で引き分けたという結果責任をきっちり負うべきです」(平野氏)