ハリル監督もお手上げ 誰も治せない日本代表の“致命的欠陥”
「格下相手に引き分けた直後、指揮官のお粗末な言い訳にはビックリ仰天しました。ホームゲームが無得点だったことをサポーターに謝罪し、スコアレスドローの原因を口にすべきところを『運が足りなかった』とコメントした。圧倒的に攻め込みながら、ゴールが奪えなかったことを『運』で片付けるとは……。非常に情けない気持ちにさせられてしまいました」
のっけから、こう悲憤慷慨するのはスポーツライターの平野史氏だ。
ロシアW杯アジア2次予選E組の日本代表は昨16日、初戦の相手シンガポールを埼玉スタジアムに迎え撃った。世界ランキング52位の日本に対してシンガポールは154位で、通算成績は日本の20勝1分け3敗。日本が「何点差で勝つか?」という試合だった。ところが、前半を0─0で折り返すと日本選手の表情から焦りの色がにじみ出てきた。指揮官も落ち着きをなくし、右手人さし指をしゃぶりながらフリーズしたり、ベンチ前をウロウロ動き回って大声を上げ、完全に我を忘れたような雰囲気だった。
後半7分、FW宇佐美が1トップのFW岡崎にボールを当て、リターンを右足でダイレクトシュート。ボールはゴールのはるか上を通過した。