リオ五輪で復活のゴルフ “異例”の全米OPで加速する「再除外」
全米オープン最終日(米・ワシントン州チェンバーズベイGC・7384ヤード・パー70)。4人が4アンダーの首位からスタートした混戦を制したのは、通算5アンダーのJ・スピース(21)。4月のマスターズに続き、史上最年少のメジャー連勝となった。3オーバー、19位発進の松山英樹(23)は、この日もスコアを伸ばせず通算3オーバー、18位タイで終わった。
殺伐とした荒野に河川敷みたいなボコボコグリーン。ひどいコースに全選手が四苦八苦し、多くの選手がコース批判を口にして幕を閉じた異例の大会は今後、主催する全米ゴルフ協会(USGA)が「株を下げた」ということだけでは終わりそうもない。
今年は世界的なゴルフ人口の激減に危機感を持つUSGAが、伝統的な名門コースとは異なる新設のパブリックコースで開催。注目と話題性で競技普及を促進させようとの狙いがあったといわれている。
また、ゴルフは来年のリオ五輪で112年ぶりに復活する。業界は大きな期待を寄せており、R&A(全英ゴルフ協会)とともにゴルフ界の主導権を握るUSGAは昨年から、「全米オープンを五輪競技のテストとして開催している」と見る関係者は多い。