リオ五輪で復活のゴルフ “異例”の全米OPで加速する「再除外」
昨年は同一会場(パインハースト・ナンバー2)で初めて男女大会を開催。ラフをなくし、男女が2週連続で試合を行った。今年は映像効果を狙って、毎日ティーインググラウンドを変えたり、パー5をパー4に変更した。
■復活はスポンサーとIOCの思惑が一致したから
しかし、「そもそもゴルフは五輪に向かない」との声が少なくない。
18ホールを回るゴルフは1組(3人)だけで約4時間以上もかかり、試合は朝から夕方まで行われる。雨や雷でプレーが中断することは珍しくない。テレビ中継するにはカメラが多数必要で、会場でもテレビの前でも、見ている者はどこで何が起こっているのか、コース内の状況を瞬時に把握することはできない。これほどテレビに不向きな競技もない。
例えば、北京五輪を最後に除外された野球はソフトボールと組んで7回でゲームを終えるという苦肉の策を打ち出した。柔道やバレーボール、アーチェリーなどが、細かいルール変更を行ってきたのも、国際オリンピック委員会(ⅠOC)が最も気にするテレビ中継のためだ。