投打コーチは“首寒し”…巨人はリーグVでもチームに大ナタ
■小笠原とオコエを甲子園でチェック
コーチのせいだけでは、もちろんない。前出のチーム関係者が続ける。
「打線でいえば、中軸の阿部が36歳、村田が34歳と高齢化。30歳の長野や26歳の坂本といった中堅どころもチームを引っ張るまでには至らず、それに続くイキのいい若手も育っていない。まさに今が過渡期。1、2年で立て直しはきかないというのが球団首脳の一致した意見。そのためにも、大幅なコーチの入れ替えが検討されているようなのです」
今季途中に就任した堤GM(49)もそのつもりなのだろう。この日と今日12日の2日間、夏の甲子園を急きょ視察。1位候補の小笠原慎之介(東海大相模=3年)とオコエ瑠偉(関東一=3年)を直接チェックするためである。
巨人のドラフト1位候補は当初、大学生投手などの即戦力が最有力だった。が、ここにきて風向きが変わってきた。球団が抜本的なチーム改革に乗り出す意向だからだ。
「最速150キロ左腕の小笠原と俊足・強打の外野手のオコエの2人は、世代交代が迫られる巨人のスター候補生として急浮上している。GMは5月の就任以来、『補強と育成の両立』を掲げている。オフのFA補強は当然、継続するものの、ドラフトでは若い高校生のノビシロにも注目している。数年後の常勝軍団形成へ、即戦力はFAや外国人補強で、ドラフトは高校生中心になる可能性があります」(別のチーム関係者)