投打コーチは“首寒し”…巨人はリーグVでもチームに大ナタ
このオフ、巨人に嵐が吹き荒れる。今季いっぱいで2年契約が切れる原監督(57)の去就はもちろん、仮に続投でも、周囲を固めるコーチ陣はただでは済まない。
まずは12球団最低のチーム打率.239の貧打の責任である。昨季のチーム打率.257もリーグ5位。足掛け2年にわたり、こんなに打てなかったことは、これまでなかった。巨大戦力を抱えながら、いつまでたっても打開策を提示できない打撃担当のコーチたちは首が寒くなって当然である。
それだけではない。チーム防御率2.87で12球団トップを誇る投手コーチだって安閑とはしていられない。あるチーム関係者がこう言うのだ。
「防御率がいいのは先発陣の踏ん張り。二軍待機を含め、頭数はざっと8人。他球団と比べると圧倒的に層が厚い。問題は防御率3.00の中継ぎなどの救援陣。勝利の方程式の山口は3勝4敗で防御率2.78。マシソンは同2.28ながら7敗(3勝)も喫し、不安定さを露呈している。今季から抑えを務める沢村だって絶対的ではない。特に昨季まで長くチームを牽引してきた山口とマシソンがなぜこうも打たれるのか。原監督は開幕前にマシソンを二軍に落とした際、『メカニックの問題』と言った。でも、そのメカニックを修正できるコーチが誰もいない。指揮官はそこが不満なんです。防御率が3点台に届こうかという深刻な不調に悩む山口もしかり。全体の防御率が良かろうが、終盤の救援陣がリーグV3を支えた原巨人の根幹。そこが揺らぎ、今季からチーフ格に昇格した斎藤投手コーチへの風当たりが強くなっているんです」