ジュニアで強かった日本人選手がなぜプロで大成しない?
コラム【菅野徳雄 日本のゴルフを斬る】
世界ゴルフジュニア選手権では多くの日本選手が優勝している。現在、NHKテレビのゴルフ解説を担当している田中泰二郎が1980年、15~17歳部門で優勝したのが最初で、その後、03年に15~17歳で池田勇太、女子では05年に若林舞衣子、06年には宮里美香が優勝している。低年齢の部門では金田久美子が98年から04年までの間に5度も優勝しているし、他にも低年齢部門では日本人の優勝はかなりの数に上る。
ジュニア時代、どうして日本選手が世界で勝っているのかというと、特に低学年の部門では外国選手と体力的に大して差がないということも挙げられると思う。
それと、日本の子供たちは他のスポーツはほとんどやらず、ゴルフだけというケースが多いのと違って、アメリカの子供たちはいろんなスポーツをやっていて、ゴルフはまだあまり熱心ではないということもいえる。
だから今はゴルフのトッププレーヤーであっても、その前は他のスポーツで有名だったという選手がアメリカには少なくない。