先発田中は完封が義務 ヤンキース「WCゲーム」への不安材料
エースとしての真価が問われるマウンドになる。
1日(日本時間2日)に3年ぶりのプレーオフ進出を決めたヤンキース。6日(同7日)に行われる、ディビジョンシリーズ出場をかけた一発勝負のワイルドカード(WC)ゲーム(対戦相手未定)にはレギュラーシーズンで12勝(7敗、防御率3.51)をマークした田中将大(26)の登板が有力視されている。
メジャー2年目にして初めてシャンパンファイトを経験した田中は、「まだまだ大事な試合が続くし、続くようにしなければならない。しっかりと調整したい」と09年以来の世界一に向けてポストシーズンでの登板に意欲を見せたが、チーム状態は不安だらけだ。
ヤンキース打線は球宴明けから貧打に陥り、9月は特につながりを欠いた。この月はチーム本塁打こそ38本(リーグ4位)とまずまずだったが、チーム打率2割3分3厘は同14位。得点数121は同11位とタイムリー欠乏症にあえいだ。
A・ロドリゲス(33本)に次ぐ31本塁打をマークしている主砲テシェーラ一塁手が8月17日に自打球を右すねに当てて故障者リスト入り。数日後のMRI検査で患部にひびが見つかったため、今季絶望となった。ポストシーズンでは得点力向上を図るため正捕手マッキャン(打率2割3分4厘、26本塁打、94打点)を一塁で起用する苦肉の策を強いられる。