先発田中は完封が義務 ヤンキース「WCゲーム」への不安材料
今季の田中は打線の援護に恵まれた試合が少なくなかった。1試合当たりの援護点は5.71。これは、チームの先発陣ではチームトップの14勝(3敗)を挙げたイオバルディの5.93に次ぐ数字だ。ポストシーズンではその打線の爆発が期待できそうにないのだ。
リリーフ陣の疲弊も田中とヤンキースにとっては不安材料だ。今季の投手陣を支えたセットアッパーのベタンセス、守護神ミラーの2人がここに来て息切れ。チームトップの73試合に登板し、防御率1.41と抜群の安定感を誇っていたベタンセスは田中が登板した9月30日のレッドソックス戦で逆転の一発を浴びるなど、9月は3度のリリーフ失敗を記録した。ここまでリーグ3位の36セーブをマークするミラーにしても、ここに来てレッドソックス時代に痛めた左太ももに違和感を訴えて、ポストシーズンまで登板を見送るという。
チャンピオンリングを手にするためには、田中はまずはWCで完封するしかない。