退任後は肩書なし…G原監督「1年はフラット」に透ける思惑
「以前、原監督は辞めたらGMに就任するという噂があった。今年新GMが誕生し、その話はなくなったものの、原監督がSDなどに就任すれば、例えば自身の右腕でもある斎藤投手コーチを次期監督に推薦したり、逆に折り合いがあまり良くない川相ヘッドコーチを候補から外したりするかもしれない。次期監督についてオーナーは『(原監督の)意見も聞いた』と話したが、あくまでも建前ですよ」
■球団には権力増大のトラウマ
前回、原監督が「特別顧問」に就任した際、当時の渡辺オーナーは「今後の戦力補強についても協力を惜しまないと約束してくれた」と発言。他の球団幹部も「球団のサポートで渡米してもらって外国人選手の調査役をやってもらう」と付け加えたものの、実際はただの「お飾り」。そんな仕事はもちろんしていない。
「03年の事実上の解任も三山球団代表と揉めたことが原因。11年も清武代表兼GMとのケンカが清武騒動の発端となった。いずれもコーチ人事や戦力補強などで、どちらがイニシアチブを取るかという争いだった。原監督は何でもやりたがる人。今回、球団が続投要請しなかったのも、12年に及ぶ長期政権で権限が増大し、誰もブレーキをかけられなくなったことが原因のひとつ。読売にも球団にもそのトラウマがある。前監督が影響力を残すと、新監督やチームが混乱する。それが原監督ならなおさら。キングメーカー気取りでいろいろとやり出したら、やりにくくてしょうがないというのが球団の本音です」(前出のチーム関係者)