虎金本と同じ手法 巨人新監督「由伸一本化」に巧妙“囲い込み”
巨人の桃井恒和球団会長(68)は20日、次期監督候補を高橋由伸外野手兼任コーチ(40)に一本化する方針を明らかにした。
球団は原辰徳監督(57)の後任としてOBの江川卓氏(60)を軸に調整していたが、交渉が難航。新監督候補を高橋由に一本化し、同日夕方にも交渉を行う。
今季の高橋由は、打率.278、5本塁打、21打点も、代打の成績は・395。本人は、まだ一軍の戦力になれるという自信を持っており、来季も現役を続行する意向が強い。
球団幹部は19日、原監督の退任会見が終わった数時間後、「高橋一本化」を認めていた。マスコミが大きく報じることを前提にしての発言だった。阪神の監督就任要請に「荷が重すぎる」と固辞していた金本も、スポーツ紙の報道で「外堀」を埋められ、最終的に受託した。
「長期の監督不在を避けたい巨人も同様の流れをつくり、由伸にイエスと言わせたい」(巨人OB)
球団は22日のドラフト会議までには新監督を決めたいようだが、高橋との交渉には時間がかかることも予想される。