パフォーマーにあらず DeNAラミレス新監督が持つ潜在能力
21日に就任会見を行ったDeNAのアレックス・ラミレス新監督(41)。会見では、「プレッシャーはまったくない。目標は優勝。そこに向かっていけるよう、秋季キャンプから準備をしたい」と意気込みを語った。
ラミレスといえば、「パフォーマンスの人」と思われているフシがある。
この日は「それは筒香や梶谷にお願いして、引き継いでもらえたら(笑い)。グラウンドではしません」とパフォーマンス封印を明言したにもかかわらず、しつこいテレビ局からは、「仮にドラフトで当たりクジを引いたら、何かする予定は?」といった質問まで飛び出した。
だが、01~07年のヤクルト時代を知る関係者は「軽く見ていると痛い目を見るよ」と、こう続ける。
「とにかく研究熱心。試合後は自宅に帰ると、その日の自身の打撃の映像を見ることを日課にしていた。『投手を攻略するためには捕手の配球を分析、研究しなきゃいけない』というのが持論で、古田監督が捕手だった頃から、よく配球について尋ねていた。打席でも相手バッテリーに狙い球を勘違いさせるため、わざと空振りをして餌をまくことも珍しくはなかった」