編成方針巡りフロントと衝突…DeNA中畑監督「辞任」の真相
DeNAの中畑清監督(61)が今季限りで退任することになった。9月30日に池田純球団社長、高田繁GMらフロントと会談し、成績不振のため辞意を申し入れた。
2日にも最終会談を行い、南場智子オーナーが慰留に努めるが、本人の意志が固いことから退団は避けられない見込みだ。
就任4年目の今季は5月に快進撃を見せて前半戦を首位で折り返したが、後半戦は失速。先発陣の不振もあり、後半戦はここまで20勝36敗(9月29日終了時)と大きく負け越し、10年連続Bクラス、8年連続5位以下が確定した。
中畑監督の采配に賛否の声があるとはいえ、DeNA低迷の最大の原因は戦力不足であることは否定できない。特にバッテリーの人材不足は深刻。指揮官が「優勝するには何より投手力が必要」「捕手がド素人」とこぼすほどで、エースと正捕手不在に最後まで頭を抱えていた。
中畑監督はコーチ人事の刷新を求めたが、受け入れられなかったため、辞意を固めたそうだが、編成方針を巡る意見の食い違いもユニホームを脱ぐ理由の一つとみられる。
球団は今後、中畑監督の後任探しに着手するが、今オフのDeNAは慌ただしくなりそうだ。