金本阪神 課題の得点力アップには“鳥谷の打順”がカギ握る
8日、阪神の金本知憲監督(47)が新人合同自主トレを視察。1位の高山俊(明大)らの動きをチェックした。
その金本監督は「超変革」をテーマに掲げている。課題は得点力のアップだ。昨季、チーム465得点はリーグ最低。昨秋キャンプでは、ファーストストライクから積極的にアプローチすることを選手に求めた新監督の攻撃におけるキーマンになりそうなのが鳥谷の打順である。
鳥谷は昨季、前任の和田監督の意向で1番起用が多かったが、近年は3番が「定位置」だった。
某阪神OBは、「攻撃的打順を組むなら2番に置く手もある」と、こう語る。
「昨季、ヤクルトは首位打者を獲得した川端を2番に置いて打線が機能した。バットコントロールが巧みな左打者の川端の犠打はわずか2個。バントで余計なアウトを献上せず、チャンスを拡大した。川端は逆方向にも打てて内野安打も多く(リーグ1位の31本)、併殺打のリスクも少ない。1番打者が倒れても、ファウルで粘って後ろにつなぐ役割も果たし、山田、畠山が打点を挙げる攻撃パターンができた。DeNAが梶谷を2番にすると聞いているが、阪神で適役といえば巧打で走塁技術も高い鳥谷だろう」