金本阪神 課題の得点力アップには“鳥谷の打順”がカギ握る
阪神は現時点では、福留、ゴメス、新助っ人のヘイグ(ブルージェイズ3A)が中軸を担う可能性が高い。2番鳥谷を起点に、この3人で得点できれば、攻撃力はアップする。下位打線がチャンスをつくれば、ビッグイニングにもなる。
ちなみに、阪神は2番に左打者を置いて機能した年に優勝、もしくはシーズンの最後まで優勝争いをしている。
03年は赤星(現評論家)、05年は鳥谷が主に2番に座り、優勝を果たした。中日と3・5差で2位だった06年は2番を固定できなかったものの、巨人と2ゲーム差で2位の08年、中日と1ゲーム差で2位の10年は、平野(現二軍コーチ)が機能していた。
「ただ、鳥谷の2番はヘイグの活躍が前提になる。福留、ゴメスはある程度の計算が立つが、ヘイグがコケたら構想は『絵に描いた餅』。他のメンバーを見渡しても、信頼できるのは鳥谷くらい。実際、昨季は1番でスタートしたものの、打線が機能せず“たらい回し”にされた。途中で3番になり、1番に戻ったと思ったら7番、6番に。最後は1番に戻ったが、昨季の二の舞いになりかねない」(阪神OB)
ちょっと気が早いが、どんな開幕オーダーになるか。