マリナーズ青木が盗塁王宣言 カギは死球への“恐怖心”克服
マリナーズ・青木宣親外野手(34)が盗塁王を狙うという。
7日は横浜市内のスタジオで契約するスポーツ用品メーカーのCM撮影。昨季から着用している同社のスパイクは足にフィットするそうで「走りやすく、プレーに大きな力を貸してくれる。30(盗塁)以上はしたいし、もっと走れると思う」と言う。昨季、骨折した右足腓骨は完治し、このオフは例年以上に下半身強化に努めた。「これまで以上にトレーニングの難易度を上げた。全体的に体は絞れている」と24日のキャンプインに向けて万全の状態をアピールした。
スコット・サービス新監督は青木を1番で起用する方針。昨季の前半戦、ジャイアンツ打線を牽引(打率3割1分7厘、12盗塁)したように、新天地でもリードオフマンの役割を求められるが、成否は下半身よりも上半身が鍵を握りそうだ。
昨季は相手バッテリーの厳しい内角攻めに遭い、8月のカブス戦では頭部に死球を受けて「脳振とうリスト」に入った。復帰後もめまいなどの後遺症に悩まされ、9月に早々と休養してシーズンを終えた。
それだけに死球への恐怖心を克服できるかどうかが大事なポイントになる。内角球に腰が引けたり、外角球に踏み込めなければ、持ち味である広角な打撃は影を潜める。出塁が限られれば、自慢の脚力を発揮できず、盗塁王レースから脱落しかねない。