石川遼米ツアー急きょ欠場 “重さ”への過信が腰痛再発招く
2戦連続予選落ちの石川遼(24)が腰の痛みを訴え、今週の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」を欠場した。
「バックスイングとダウンスイングの時、すごい強い電気じゃないけど、ビンというのが腰とお尻回りにある。それで満足いくスイングができなくて、思いっきり打とうとしても力が抜けちゃう」(石川)
予選落ちした前週にはすでに痛みがあり、それから、ほとんどボールを打たなかったという。石川は6年前から腰痛に悩まされていた。体幹強化と腰に負担のかからないスイング改造に取り組んでからは、痛みを感じないほどにまで回復したと思われていた。
それなのにまた再発した。石川は、昨年9月から以前より20グラム重い90グラム台のシャフトをつけたドライバーを使用。アイアンも重くした。本人はクラブに体がついていっていないからと考えているようだが、原因はそれだけではなさそうだ。
「ボールの変更も少なからず影響しているはず」と関係者がこう続ける。
「石川は今年1月、新たにキャロウェイとボール契約を結びました。『打感は柔らかいのに、フルショットした時は球の重さをしっかりと感じることができる』と言っていました。しかし感触はメーカーによってまったく違います。柔らかく感じれば力感が手に伝わらず、物足りないと思ってさらにクラブを振り回してしまう者もいる。ボールひとつで感覚が微妙に変わります。プロはそれくらい繊細なのです。そもそも石川は力任せにクラブを振り過ぎ。米ツアーでは300ヤード超えのプロは珍しくないから、飛距離でも対抗しようという思いが強いのでしょう。ただ大柄な米国人と違って、175センチ、72キロの石川がムキになって飛ばそうとすれば、体は悲鳴をあげる。強振して自分の体をブッ壊しているようなものです」