消えない不安要素 楽天浮沈のカギは新人オコエと釜田が握る
2年連続最下位となった昨季のチーム防御率3.82、被本塁打113本はともにリーグワースト。だというのにロクな補強をしなかった。4年連続開幕投手を務めるエース則本昂大(25)を除いて、計算できる先発投手がダレもいない。
「明るい材料はルーキーイヤーの2012年に7勝(4敗)を挙げた釜田佳直(22)です。ここまでオープン戦3試合に登板して1失点。14年にトミー・ジョン手術を受けたが、順調に回復している。本人も『ここ2、3年にないぐらい、良いコンディション』と、手ごたえを感じています」(担当記者)
手薄な先発投手陣同様、打撃陣も不安要素ばかり。昨季のチーム打率2割4分1厘、85本塁打もリーグワースト。打線の立て直しのため、メキシカンリーグ2冠のアマダ―(29)を4番候補として獲得したものの、左手首の負傷のため、開幕絶望。実戦復帰は5月半ば以降の見通しだ。またメジャー通算162本塁打の新外国人ゴームズ(35)も、迫力不足。FAで補強した今江敏晃(32)は左足の負傷でキャンプから二軍調整中、開幕一軍はビミョーな状態。とてもじゃないが貧打解消、長打力不足を補えるとは思えない。