地味キャンプ楽天の客寄せ…オコエのパンクがいよいよ心配
見どころのない試合だった。
楽天が韓国の起亜タイガースと練習試合を行い、0―4と完封負け。注目のドラ1ルーキーのオコエ瑠偉(18)は8番・センターで出場。九回、左中間寄りの中飛をスライディングキャッチするなど、無難に守備をこなしたものの、課題の打撃は4打数無安打2三振とサッパリだった。
それでも梨田監督は「反応が速いというか、1歩目のスタートがいい。守備、走塁に関しては一軍で十分やれる。まだまだ(一軍に)置いておきたい。(オコエを)見たいと思う人も多いと思うので」と評価した。
オコエ本人は「自分のプレーにはこだわりはない。(スライディングキャッチは)どうも思っていない」と、普通のプレーといわんばかりだった。
阪神や巨人のように監督が代わっても、まったく注目されない楽天キャンプはオコエぐらいしか話題がない。派手な活躍をしてくれないとメディアも困る。首脳陣が口をそろえて、「打撃はまだまだ」と言いながら、オコエを一軍キャンプに帯同させたのも、メディアに大きく取り上げてもらいキャンプを盛り上げるため。
しかし、実力が伴わなければそれも無理がある。
「キャンプも半分を過ぎて、疲れもピークに達している頃。慣れない環境で精神的負担も大きい」とは球界OBだ。
二軍でのびのび育てる方がいいのかも知れない。