楽天で復活期す栗原が決意 「ダメなら辞める覚悟でいる」
広島で4番を務めた栗原健太(34)、09年にはWBC日本代表選手にも選出。かつて長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督から「球界を代表する打者になれる」と言われたスラッガーはその後、度重なるケガに悩まされ、出場機会が激減。ここ2年間は二軍暮らしが続いた。昨季オフ、広島を自由契約になり、楽天にテスト入団。復活に懸ける意気込みを聞いた。
――新天地で迎えたキャンプ、オープン戦はいかがですか。
「問題なく、順調に来てます。体調もいいですし、チームにもちょっとずつ慣れてきて、いい雰囲気でやらせてもらっています。これまでヒジを3回手術しました。それから思うようなバッティングができず、随分苦労しました。でももう大丈夫です」
――08年から痛みをこらえながら試合に出続けたそうですが、なぜそこまでしたのか。
「レギュラーとしての責任感というか、4番を打たせてもらっていましたから。この世界はケガをしたら誰かが入ってくるでしょう。そうすると例えばその選手が活躍したら、また戻った時に『ハイ、この椅子が空いています、どうぞ』という保証はない。そういう思いがありました」