シリア戦では“天才” 調子に振幅の香川に「W杯のトラウマ」
「日本代表の香川は、これまでも試合ごとに天才と凡人の間を行き来し、継続して好調を維持できていません。これが、日本代表の大黒柱になれない要因のひとつです」
相手ペナルティーエリア付近の敵味方が入り乱れた密集地帯の中で、素晴らしいファーストタッチから冷静にゴールを陥れる天才・香川。かと思うと、ボールに絡めずに焦燥感を募らせ、お膳立てからゴールまで自分でやろうとしてミスを犯してしまう凡人・香川。なぜこうも振幅が激しいのか?
「その原因に『W杯のトラウマ』が考えられます。たとえばFW本田圭佑、FW岡崎慎司、DF長友佑都の主軸組は『10年南アW杯16強入り』という金看板がある。しかし、香川はW杯の登録メンバーから漏れ、主力として臨んだ14年ブラジルW杯では結果を残せなかった。W杯での実績がないというトラウマがマイナスに作用し、香川は『ゴールもアシストも自分一人でやろうとして』自滅する場面が少なくない。香川には『常にシュートの狙える位置でゴールを意識してプレーする』という割り切りが必要――というアドバイスを送りたい」(前出の六川氏)