著者のコラム一覧
永井良和アブレイズ千葉SC

1952年4月16日 埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。市立浦和南高時代に総体、高校選手権、国体の3冠を達成。快速FWとして知られ、人気アニメ「赤き血のイレブン」の主人公・玉井真吾のモデルとなった。古川電工(現千葉)で日本リーグ272試合出場・63得点。19歳で日本代表入り。国際Aマッチ通算69試合出場・9得点。日本ユース代表、千葉、新潟監督など歴任。現千葉アンバサダー。NPO法人・アブレイズ千葉SC理事長兼総監督。12年に日本サッカー殿堂入り。

<第1回>岡崎慎司の真価を証明したアフガン戦のゴール

公開日: 更新日:

 日本代表で強豪の韓国や中東勢以外の、ややレベルの落ちる東南アジア勢と対戦した時、サイドに開いていても、中央にポジションを変えても相手DFにマンツーマンで張りつかれたことがあった。さすがに近代サッカーでは、1トップくらいしか密着マークを受けることはなくなった。

 そこで先月24日のW杯2次予選・アフガニスタン戦での岡崎慎司選手のゴールである。序盤から厳しいマークに遭いながら、岡崎選手はゴール前でタテパスを受けると時計回りにターンしながらマークを外し、カバーに入った選手の股間を抜いてボールを置き直し、最後は冷静にゴール左下を狙って流し込んだ。

 あのゴールをマグレと言ったら岡崎選手に失礼だが、もう一度、同じ状況で同じプレーをやった上でゴールを決められるかといったら、多分できないと思う。ただし、右足インサイドでトラップする、反転する、正面の選手の股を抜くといった一連の動作は、岡崎選手が「ゴールに至るまでのイメージ」をきちんと持っていたからこそ、だ。

 ボク自身、ボールを受ける前から次のプレーをイメージしていた。しかし、実際の試合では相手がいるので、イメージを取捨選択しているような時間的余裕はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が