金本掛布の“秘蔵っ子”陽川 虎一軍サバイバルへの課題
「金本チルドレン」の秘密兵器がいよいよ一軍にお出ましである。
13日、阪神の大卒3年目・陽川尚将(24)がプロ初となる一軍登録。試合は雨天中止で出番はおあずけとなったが、二軍では開幕から全18試合で4番に座り、打率.347、5本塁打、18打点と大活躍。12日には坂井オーナー、金本監督が視察した“御前試合”で第1打席にバックスクリーンに本塁打を放り込み、一軍昇格を掴んだ。
金本監督はこの日、「好調を維持している。二軍でしっかりやっていたんじゃないか」とうれしそうに話すなど、お気に入り選手の一人。キャンプでは90分に及ぶ密着指導を施した。3月のオープン戦で結果を残すことができず、二軍落ちとなった。「金本チルドレン」の高山、横田、北條らはすでに一軍でプレー。結果を残していただけに、本人も悔しかっただろう。
「掛布二軍監督がずっと4番に置いていたのは、メンタル強化の意味合いがあった。二軍とはいえ、4番を打つことでその重みを感じてほしいというね。それがひいては、一軍でプレーする際にプラスになるという考えだったそうです」(球界関係者)