“御前試合”で萎縮プレーぱかり 阪神若手は深刻アピール不足
「今日見たぐらいでは……」と言いつつも、今季初の対外試合を観戦した阪神トップに笑顔はなかった。
投打で期待の若手をずらりと並べて挑んだ11日の日本ハムとの練習試合は1-3で敗戦。大卒2年目の梅野(23)と陽川(23)、高卒4年目の西田(21)が安打を放ったものの、4番・伊藤隼(25)と1番に座った新人の江越(ドラフト3位=駒大)は4タコ。安打を放った西田は一塁守備で初回にいきなりタイムリーエラーを犯すなど、主力の上本、大和は別格としても、台頭が望まれる若手連中は総じてアピール不足。御前試合がお寒い結果となった。
当の坂井オーナーは、「期待からはちょっと外れた。(全体的に)いい印象はとくにないけど、もうちょっとペースを上げて、今出ている選手にさらに力強くアピールをしてもらわないと」と、選手たちに活を入れた。
対照的だったのは対戦相手の日ハムだ。今季レギュラー候補が勢ぞろいしたオーダーの中で、1番・三塁でスタメン出場した昨季盗塁王の西川(22)は、紅白戦2試合で連続本塁打を放った勢いそのまま、初回に先制の口火を切る二塁打を放てば、赤丸急上昇中の7番・捕手の近藤(21)も二塁打を含む2安打で首脳陣にアピール。視察した某球団の007はこう言った。