ブラジル戦では五輪代表から“我慢”が伝わってこなかった
もしブラジルの選手がもっと真剣にやっていれば、2失点では済まなかった。日本五輪代表の手倉森監督や選手は「メダルを狙う」と言っているが、自分たちの立ち位置をシビアに認識できたのは、貴重な経験になったんじゃないかな。
リオ五輪グループリーグ初戦のナイジェリア戦が迫った。ブラジルとの一戦を、ただのメモリアルの試合にするのか、それとも強豪ナイジェリア戦に生かすのか、ひとえに日本の選手たちの心構えにかかっている。
格上の相手と試合をする場合は「死に物狂い」でやらないといけない。
よく言われることである。しかし、本当に「死に物狂い」でプレーすることを五輪代表の面々は経験したことがあるのだろうか。「実力の120%を出し切ります!」と彼らは言うだろう。
でも、実力以上のモノを出そうと「シャカリキになる」と「死に物狂いでやる」とは、実は似て非なるモノなんだ。
昔話をしよう。68年メキシコ五輪でボクたちは銅メダルを獲得した。