思い切りの良さプラスに 笠りつ子“目標1億円”稼げるか?
【NEC軽井沢72】
目標の1億円プレーヤーにまた一歩近づいた。5人が首位に並ぶ大混戦を制したのは、最終日に1打差6位発進の笠りつ子(28)だった。
12番で単独トップに立つも、15番で3パットボギーをたたき、一時追いつかれる。しかし続く16、17番の連続バーディーを決めて13アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で今季初勝利、ツアー通算4勝目を挙げた。
今季は20試合中13試合でトップ10入りと、開幕から好調を維持。パーオン率70.7231%は4位(昨年14位)、平均パット数1.7890は9位(同34位)と昨年の数字を大きく上回っている。何が変わったのか。田原紘プロがこう言う。
「笠の良さは思い切りのいいところです。これまではそれがマイナスに出ることがあった。勝ちたい、勝ちたいという気持ちが前面に出るあまり、判断を間違えることがあったが、今年は計算しながら落ち着いてプレーしている。感情を抑えられるようになった。コースマネジメントが良くなった分、パーオン率が上がったのです」