想定外の不調でチーム沈黙…連敗ハム“大谷頼り”の弊害露呈
初戦に先発した大谷翔平(22)の想定外の不出来だ。シーズン終盤からの安定した投球ができなかったばかりか、打っても2戦目はDHが使えずにスタメンを外れた。4点を追う九回1死一、二塁の場面で代打出場も空振り三振に倒れて万事休した。
日本ハムは、よくもあしくも大谷のチームだ。
4年前の入団時に二刀流を認め、投打の2つのポジションを容認。本人も投打にわたって、首脳陣の期待に応える選手に成長した。3年目の昨季は投手3冠を達成。投手として10勝に終わった今季はシーズン中に約2カ月間、野手に専念。打線が低調だった時期のチームを牽引して、打率.322、22本塁打と好成績を残した。CSファイナルステージでは先発とDHの二刀流どころか、中3日で抑えまでこなして日本最速となる165キロをマークした。
これにはCSのMVPを獲得した中田が、「練習するのがバカらしくなった」と、かぶとを脱いだくらい。チームの4番で、ボス的存在の選手が22歳にひれ伏すといったあんばいなのだ。
おまけにテレビやスポーツ紙などのマスコミも大谷ひとりをこぞってクローズアップ。勝っても負けても大谷一色の報道が、チームの大谷依存に拍車をかけている。