来年の目標も「賞金王」 池田勇太が“ガラパゴス化”に拍車

公開日: 更新日:

 ただ事前の予想通り圧倒的に有利だった池田が順当にタイトルを手に入れて終わった。初の賞金王になった池田はホールアウト後に、「来年こそは日本シリーズに勝って最高の形で賞金王になりたい」と意気込みを語った。

 評論家の宮崎紘一氏は、「まだそんなことを言っているのか。すごくガッカリした」と言う。

「池田は年末までの世界ランク50位入りは当確であり、メジャー初戦のマスターズにも出場できる。来年の日本ツアー賞金王ではなく、なぜマスターズで大暴れすると、宣言できなかったのだろうか。また、テレビはメジャー、メジャーと騒いでいたけれど、世界のトッププロはいったい何人出場していたのか。聞いていて恥ずかしくなった。松山英樹が世界で活躍して、ゴルフファンも世界と日本とのレベル差に気付いている。三井住友VISAに松山が勝った時、“日本は選手層もコースのレベルも劣っている”と言った。それがすべてを物語っており、松山の言葉だからこそ説得力がある。来年も賞金王が目標の池田が日本ツアーの顔なら、ガラパゴス化はどんどん進みそうです」

 松山が日本オープンに勝った時に、「日本のメジャータイトルを取ったけれど?」と聞いた記者に対して、「ここを目標にしていない。通過点」ときっぱり言った。

 そこが国内トップと、世界で戦う松山との根本的な違いだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動