来年の目標も「賞金王」 池田勇太が“ガラパゴス化”に拍車
ただ事前の予想通り圧倒的に有利だった池田が順当にタイトルを手に入れて終わった。初の賞金王になった池田はホールアウト後に、「来年こそは日本シリーズに勝って最高の形で賞金王になりたい」と意気込みを語った。
評論家の宮崎紘一氏は、「まだそんなことを言っているのか。すごくガッカリした」と言う。
「池田は年末までの世界ランク50位入りは当確であり、メジャー初戦のマスターズにも出場できる。来年の日本ツアー賞金王ではなく、なぜマスターズで大暴れすると、宣言できなかったのだろうか。また、テレビはメジャー、メジャーと騒いでいたけれど、世界のトッププロはいったい何人出場していたのか。聞いていて恥ずかしくなった。松山英樹が世界で活躍して、ゴルフファンも世界と日本とのレベル差に気付いている。三井住友VISAに松山が勝った時、“日本は選手層もコースのレベルも劣っている”と言った。それがすべてを物語っており、松山の言葉だからこそ説得力がある。来年も賞金王が目標の池田が日本ツアーの顔なら、ガラパゴス化はどんどん進みそうです」
松山が日本オープンに勝った時に、「日本のメジャータイトルを取ったけれど?」と聞いた記者に対して、「ここを目標にしていない。通過点」ときっぱり言った。
そこが国内トップと、世界で戦う松山との根本的な違いだ。