トッププロがレベル低下 ゴルフ界“ビッグマネー”の弊害

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 米ツアーは21年まで、テレビ各局と年間2億ドル超という放映権契約を結んでおり、利益を目的としない組織のため放映権料は、賞金に還元されている。

 賞金総額8億円の大会なら、62%に当たる約5億円は米ツアーが負担して、冠スポンサーの賞金負担は3億円ですむ。

 これが米ツアーの繁栄につながり、賞金を押し上げている要因といえるだろう。

 さらに、一昨年からFOXが全米オープンを中継しだした。それまでNBCとESPNが年3700万ドルの放映権料でUSGA(全米ゴルフ協会)と契約していたが、FOXに代わって一気に9300万ドルに跳ね上がった。

 全米オープン中継を失ったNBCは全英オープン放映権を従来の2倍、5000万ドルで獲得。ゴルフコンテンツが値上がりしているのだ。

 勝っても賞金の少ない日本ツアーは、相当なアピアランスフィを積まない限り、世界のトッププロたちには見向きもされなくなりそうだ。

(ゴルフライター・吉川英三郎)

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