大谷の世話係にあらず Dバックス中後にメジャー昇格の目
渡米2年目の今季は日の目を見そうだ。
ダイヤモンドバックスは9日(日本時間10日)、中後悠平投手(27)と新たにマイナー契約を結んだと発表。招待選手として春のメジャーキャンプに参加すると明らかにした。
中後は15年にロッテを戦力外となり、昨年3月にDバックスとマイナー契約。昨季はルーキーリーグから這い上がり、3Aで13試合連続無失点を記録。マイナーでは30試合で0勝0敗、防御率1・23。9月のロースター枠拡大で、メジャー昇格も検討されたが、渡米1年目の負担を考慮されて登板を見送られた。
Dバックスはいまから日本ハム・大谷翔平(22)の獲得に熱を上げている球団の一つ。「将来的には中後を大谷の世話係としてあてにしている」という声もあるものの、単なる話し相手では終わりそうにない。メジャー昇格の可能性は十分にある。スポーツライターの友成那智氏はこう言った。
「左腕は米国でも貴重な上に、中後のような変則の横手投げは少ない。左打者に内角高めの速球と外角低めのスライダーを投げ分けられれば、中後は『シチュエーショナル・レフティー』といわれる左のワンポイントとして起用されると思います。この役割は頻繁に入れ替えが行われ、仮に中後が開幕メジャーを逃してもシーズン途中に昇格する可能性はあります」