日ハム大谷 “最も稼げる”メジャー移籍方法をシミュレート
大谷翔平(22)のメジャー移籍に関して、大物代理人のスコット・ボラス氏(64)の発言が注目を集めている。米ウインターミーティングの会場で「現行のルールでは最も素晴らしい選手が米国でプレーできない」と言って、契約金の額などが著しく制限された新労使協定をヤリ玉に挙げたのだ。
新協定では、外国人選手の契約金が制限される年齢が「23歳未満」から「25歳未満」に引き上げられた。これに来年、23歳になる大谷は引っ掛かるという。契約金は最大約1000万ドル(約11億4000万円)に制限されるうえ、マイナー契約しか結べない。
要するに米国のドラフトにかかる一般のアマ選手と同じ扱いだから、仮に1年目からメジャー昇格してバリバリ働いても、調停の権利が生じるまでの3年間の年俸は原則として最低保障の54万5000ドル(約6200万円)。FAを取得するまでには6年かかる。
移籍には入札制度を利用するから、日本ハムに入る移籍金の20億円に影響はないとしても、「年俸30億円の総額200億円超」といわれた大谷の契約は著しく制限されることになる。選手の契約金と総年俸の3~5%が実入りになる代理人が文句タラタラなわけだ。