ドルト香川真司が激白 「リーダーシップ強く持たないと」
彼自身も右足首の状態が快方に向かい、年明けのスペインキャンプで好調をアピールしているようだ。コンディションが万全でなければ、卓越した個人能力を持つアタッカー陣との競争には、絶対に勝てない。そこは香川もよく分かっている。
「自分がドルトムントでやるべきなのは、個の能力のある選手をどうやって生かし、生かされる関係をつくるか。このことを考えることです。そのためには、必要に応じて主張していくという強いメンタリティーが必要になってくる。それを日々持ちながら練習に取り組んでるし、彼らに負けてるようじゃ試合に出られたとしても活躍できないと思ってる。こういう厳しい中で生き残って(自分の力を)証明していくことが大きな成長につながると思ってます」
香川は自らに言い聞かせるようにこう語った。
これまでの彼は、ドルトムントではドイツ代表DFフンメルス(現バイエルン)のようなリーダーに付き従い、日本代表でもミランMF本田圭佑やレスターFW岡崎慎司ら年長者のプレーや考えに合わせることに徹してきた。が、香川も3月には28歳になる。いつまでも受け身的なスタンスでは彼らの壁を越えられない。自分が「周囲を動かせるだけの統率力を強く示す」ことが、苦境脱出の最大の鍵と言ってもいいはずだ。