仕上がり順調マー君 メジャー通が見た今オフFAのノルマ
ヤンキース・田中将大(28)が28日(日本時間1日)のタイガース戦にオープン戦初登板。2回を無安打無失点だった。3年連続の登板が決まっている開幕マウンド(4月2日のレイズ戦)に向け、まずは順調な仕上がりぶりを披露した。
この田中の契約には今季終了後、残り3年の契約を自ら破棄するオプトアウト条項が盛り込まれている。オプトアウトの行使は最近では15年オフのドジャース・グリンキーのケースがある。グリンキーは残り3年の契約(年平均約27億円)を破棄して、ダイヤモンドバックスと新たに年平均42億円の6年契約を交わした。
現在の契約で田中の年俸は19年までが2200万ドル(約24億8000万円)、20年が2300万ドル(約25億9000万円)。今季の成績次第で、契約を破棄して今以上の年俸を手にする可能性もあるのか。あるとすれば、今季はどの程度の数字がノルマになるのか。
「勝ち星は打線やリリーフ陣の出来に左右されるだけに重視されませんが、求められるのは安定感。具体的には防御率2点台でリーグ5位以内。年間を通してローテーションを守り、32試合登板でクオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)が25回以上は必要です。さらにサイ・ヤング賞の最終候補3人に残ることも欠かせません」(スポーツライター・友成那智氏)