WBC球で新球習得 G菅野の順応力にメジャースカウト熱視線

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 WBC日本代表の巨人菅野智之(27)が高い順応力を見せた。

 22日、沖縄・那覇で行われた楽天との練習試合で実戦初登板。WBC公式球を使い、3回1安打無失点に抑えた。

 初回、先頭打者に対し、3球続けて外角へ抜けた。WBC仕様に固められた硬いマウンドを気にするそぶりも見せたが、「あそこで四球を出したら普通の投手」とすぐに修正。一ゴロに仕留めると、シュート系のワンシームや習得中のチェンジアップを駆使し、内野ゴロの山を築いた。

 最速は145キロ。「遊び球はなし」と宣言し、目安にしていた「40球」を下回る33球で3イニングを投げ終えた。三振がないのがミソ。球数を抑えるため、打たせて取ることをテーマにしていたからだ。

 WBC1次ラウンドの球数制限は65球。この日のペースなら五回まで投げ切れそうだ。菅野は「思い描いた通りに投げられた。いいスタートが切れた。ボール先行のカウントでもストライクゾーンから真っすぐ系やチェンジアップで打ち取れたり、やってきたことができた。ボール? 慣れたとかそういうレベルじゃない。もう対応できている」と自信タップリ。同じく侍ジャパンメンバーでバッテリーを組んだ捕手の小林も「本戦を意識した中で(菅野と)全球種を投げて(打者の)反応や感触をつかめたのは大きい」と納得の表情で代表の合宿地・宮崎へ移動した。

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