WBC3戦連発でも…中田翔の“FA移籍”日ハムが背中押すワケ
■体裁を考えてFA宣言
ただでさえ新陳代謝の激しいチームだけに、グラウンド内外で問題を抱える中田が、放出のターゲットになるのは無理もないという。前出のOBの話。
「09年オフの藤井秀悟と16年オフの陽岱鋼の2人は、いずれもFAを行使して巨人に移籍しましたけど、実質的なクビ。彼らより、若手の可能性を優先した結果でした。13年1月、トレードで糸井をオリックスに放出したのも、外野守備にムラのある糸井のマイナス面より、エネルギッシュな若手のプラス面の方が大きいと判断した結果だそうです。過去にFAで移籍した選手の中には、本当はクビだけど、体裁を考えたらFA宣言した方がいいと言われたのもいると聞いています。中田は貴重な長距離打者ですけど、このままチームに置いておくダメージの方が大きいと判断されています。中田の後釜の4番には2年6億円の大型契約で契約延長したレアードを据えてカバーするつもりでしょう」
栗山監督は今季の中田について、テレビのインタビューで、オフにFAでチームを出る出ないはともかく、たくさんのチームから来て欲しいと言われるような活躍をしてもらいたいという趣旨の発言をしている。