ケンブリッジ飛鳥 100m“初の9秒台”で狙う破格ボーナス
日本人初の9秒台を狙う陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(23・ナイキ)が11日、羽田空港から米国遠征に出発。今月下旬まで3大会を転戦する予定で「(100メートルで)9秒台も狙っていきたい」と語った。
昨年は5月の東日本実業団選手権で自己ベストの10秒10を記録。リオ五輪400メートルリレーではアンカーでボルトと並走。銀メダルを獲得し、大いに名前を売った。
12月には所属企業を退社し「プロ」に転向。敏腕代理人やマネジメント会社とも契約し、2月にはスポーツ用品大手のナイキと複数年契約を結んだ。
100メートルは桐生祥秀(自己ベスト10秒01)と山県亮太(同10秒03)という強力なライバルが国内にいるが、日本人初の9秒台を出せば契約メーカーからガッポリボーナスが出るともっぱらだ。ちなみにケンブリッジが尊敬するボルトもプーマと契約。世界記録や五輪の金メダルで破格のボーナスを手にしている。
ケンブリッジは父がジャマイカ人、母が日本人のハーフのスプリンター。
今年最大の目標はボルトのラストランとなる8月の世界陸上(ロンドン)。その前に「初の9秒台」をクリアすれば、国内人気も独り占めにできるのだが……。